侍と言われる割には、若いころにはイギリスに留学し、流ちょうな英語を話すなど海外の影響を多く受けているが、白洲には自分で定めた原則というか、方針というか、一本筋の入った人物だったらしい。筋を通した逸話には事欠かない白洲であるが、その一つを紹介する。
占領後の日本において、 天皇陛下からの贈り物をGHQのマッカーサー司令に届けた際に、手が離せなかった司令は、その辺においておいてくれ。と白洲に告げた。白洲は、陛下からの贈り物をその辺においておけとは何事かと激高したそうである。占領下の日本において、GHQは絶対の権限をもっており、GHQに刃向うものなどいなかった時代だが、どんな相手でも筋は曲げないといった彼の心情を表した逸話だろう。
現代のビジネス社会では情報の流通が早く、うかうかしているとそれに流され、自分を見失なってしまう。会社や上司の方針など周りに流されず、自分に軸足をおけば、周りに流されることはない。現代社会のストレスは、周りに合わせようと無理をすることによって生まれるのだと思う。
